初心者必見!アジアンタムの育て方のコツ&チリチリになった時の対策法を教えます

初心者必見!アジアンタムの育て方のコツ&チリチリになった時の対策法を教えます

こんにちは!
「アジアンタムを育てはじめたけど、葉がチリチリになってきた、、」
「アジアンタムに適した育て方が知りたい」とお悩みではありませんか?

そこでこの記事では、アジアンタムの育て方のハウツーと、万が一不調になってしまった際の対処方法をご紹介します! 

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アジアンタムの葉は繊細でチリチリになりやすいので、栽培もちょっとした コツが必要です!

 

目次


     

    アジアンタムとは

    アジアンタムの写真

    薄くてやわらかいイチョウの葉のような形をした小さな葉が集まり、ふんわりと広がる姿が可愛らしい植物です。やわらかい葉とは対称的に、茎は黒くワイヤーのように硬めです。新芽はゼンマイのように丸まって出てきます。

    「コバホウライシダ」や、「カラクサホウライシダ」とも呼ばれ、花が咲かず、葉裏に胞子をつけるシダの仲間です。名前の由来は葉が水をはじくことから、ギリシャ語の「adianthos(濡れない)」からきています。

    世界に200種類ほどありますが、主に出回っているのは「アジアンタム・ラディアム」とよばれる園芸品種です。

    イノモトソウ科(Pteridaceae)
    ホウライシダ属(Adiantum)
    原産地 熱帯アメリカ
    耐寒温度 5℃
    耐陰性 あり
    育てやすさ やや育てにくい
    花言葉 繊細・無垢・天真爛漫・無邪気

     

    アジアンタムの育て方ハウツー

    アジアンタムはどのように育てると良いのか、置き場や水やりの頻度、植え替えの時期など基本をご紹介します。注意点も記載していますのであわせてチェックしてください。

    〜アジアンタムの育て方のポイント〜

  • エアコンや扇風機の直接あたる風に注意
  • 株全体に霧吹きをして、乾燥を防ぐ
  • チリチリになったら元から剪定してしまう

  • 最適な置き場所は?

    一年を通して、直射日光と冷暖房の風が直接当たらない室内の明るい日陰に置きます。冬の窓際は夜間は温度が下がり、苗を傷めてしまう場合があるので注意しましょう。
    アジアンタムの葉はやわらかく繊細です。エアコンや扇風機の風が直接あたると、葉先がチリチリになってしまい、元には戻らないため置き場に気をつけてください。
    また人が通らないような廊下の隅など、風の通りが悪いところは避けます。

     

    お風呂場でも育つ?

    湿気を好むので、窓のあるお風呂場に置くこともできます。窓のないお風呂場の場合は、時々室内の明るい日陰に置くとよいでしょう。暗いところからいきなり日光が当たる場所に移動させるのは避けます。

     

    水やり頻度は?

    春〜夏の暖かい時期は生育期なので、土が乾ききる前に鉢底から出るくらいたっぷりあげましょう。夏場の暑い時間帯に水をやると、蒸れて却って根を傷めることがあるため、比較的涼しい、朝や夕方がおすすめです。
    鉢皿に水を入れておくと、コバエが発生し、根腐れする原因にもなるので注意が必要です。
    冬場は水やり頻度を減らし、土が乾いてからあげます。
    葉が薄く乾燥しやすいため、霧吹きで水をかけてあげると、チリチリすることなくきれいな葉を維持できます。その際は葉だけでなく、株元の黒い部分にもかけてあげるとよいです。

     

    どんな肥料がいい?

    与えなくても十分育ちますが、真夏を避けた春〜秋に少なめの遅効性固形肥料を2カ月に1回、もしくは5倍ほどに薄めた液体肥料を7〜10日に1回与えます。葉肥である窒素分の多いものがよいですが、草花と同様のものでも構いません。冬は休眠期のため与えないようにします。肥料の与えすぎは根を痛めるため、回数や時期は使用する肥料の規定を守りましょう。

     

    植え替え時期

    鉢底から根が出ていたり、水の染み込みが悪くなってきた時は植え替えが必要です。一回り大きな鉢に植え替えましょう。

    ~植え替え時期~

    真夏日を避けた、生育期である春〜秋に行います。根をいじると株に負担がかかるので、根は触らずにそっと植え替えます。

    ~使用する土~

    多湿を好みますが、土は水はけのよいものにします。観葉植物用の土を使用すると手軽です。

    • 草花用の土を使用する場合
      排水性を良くするために赤玉の小粒や川砂を2割ほど混ぜるとよいでしょう。
    • 自分で配合する場合
      赤玉小5:腐葉土3:川砂2の割合にします。

    アジアンタムの根は細いので気を付けながら、割りばしなどで根の隙間にも土がいきわたるようにします。植え替え後はたっぷり水を与え、風通しの良い日陰で1日様子を見てから元の場所に戻します。

     

    剪定の仕方

    葉が茂りすぎて風通しが悪い際には、春〜秋に間引くように剪定します。チリチリになった葉は元に戻らないので、株元から切りましょう。傷んでいる葉が多い時は、思い切って全部切ってもよいでしょう
    アジアンタム切り戻し画像
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    チリチリにならないようにするには、直射日光に当てすぎず、空中湿度を高くしましょう。湿度を高めるには葉水が効果的です

     

    〜栽培カレンダー〜

     栽培カレンダー

     

    増やし方

    真夏日を避けた、生育期である春から秋に行います。株をナイフやはさみで切り分け、植え替えと同じ要領で植えます。葉を少し減らすと根に負担がかからず活着しやすいです。根気とテクニックが必須ですが秋に落とす胞子で増やす方法もあります。気になる方は調べてみてくださいね。

     

    アジアンタムが不調?原因と対処法

    アジアンタムを生育する上で、起こりうるトラブルと対処法を紹介します。

    根腐れ

    下記の内容が当てはまる場合、根腐れの可能性があります。

  • 水をあげても元気にならない
  • 土がなかなか乾かず、水やりの頻度が減った
  • 葉が茶色や黄色に変色している
  • 土の表面にカビが生えている
  • アジアンタムは乾燥を嫌いますが、水を与えすぎて根腐れをおこすこともあります。

    ~根腐れの対処法~

    土の環境を変える必要があるため、新しい土に植え替えましょう。

     

    葉焼け

    下記の内容が当てはまる場合、葉焼けの可能性があります。

  • 水やりをしているのに葉がチリチリしている
  • 直射日光の当たる場所に置いている
  • 黒い場所から明るい場所へ置き場所を変えた

  • ~ 葉焼けの対処法~

    直射日光が当たらないように置き場所を変えたり、遮光をします。葉焼けをした葉は元に戻らないので、株元から切ります。全体的にチリチリになってしまったら、2cmほど残して全部切り戻してしまいましょう。1カ月ほどで新芽が出てきます。

     

    害虫

    下記の内容が当てはまる場合、ナメクジやカタツムリが原因かもしれません。

  • 出てきた新芽が消えてしまう
  • 葉や茎に透明の跡が付いている
  • アジアンタムは湿度の高い環境を好むため、ナメクジやカタツムリの被害にあいやすいです。特に新芽が狙われます。

    ~害虫の対処法~

    ナメクジやカタツムリは夜行性のため昼間は鉢裏などに隠れています。見つけたら割りばしでつまみ取るか、殺虫剤や誘殺剤を使用して駆除します。

    アジアンタムの新芽の画像

     

    ~ちょこっとメモ~

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    アジアンタムの葉の裏にあるぶつぶつしたものは胞子の入った袋なので心配いりませんよ!

     

    アジアンタムの胞子嚢の画像

     

    アジアンタムの種類

    アジアンタムの画像

    アジアンタムは多くの品種がありますが、その中からいくつか紹介します。

     

    アジアンタム・ラディアナム(ラッディアヌム)

    アジアンタムのメインの品種です。明るい緑の小さな葉がたくさん茂る種類です。

     

    アジアンタム・フラグランス

    ラディアナムの園芸品種で、アジアンタムと言えばこのフラグランスを指します。明緑色の葉がつきます。

     

    アジアンタム・フリッツルーシー

    ラディアナムの園芸品種で、他のアジアンタムよりも茎がやや立ち上がって育つのが特徴です。茎が立ち上がるため、高さがでて茎が枝垂れるように伸びます。

     

    アジアンタム・リサ

    ラディアナムの園芸品種で、一つ一つの小さな葉が閉じるように細く見え、茎が立ち上がり気味に育つのが特徴です。

     

    アジアンタム・スノーフレーク

    ラディアナムの園芸品種で、縦線状の白い斑が入るのが特徴です。

     

    アジアンタム・ピーコック

    テネルムの新しい園芸品種で、新芽が淡いピンク色なのが特徴です。新芽は次第に緑色へと変わっていきます。

     

    アジアンタム・べビアナム(ペルギアヌム)

    エクアドルやボリビア原産の品種で、アジアンタムで想像する姿とは違い、葉が大きいのが特徴です。新葉は先がピンク色になり、葉がひし形なことから、ヒシガタホウライシダとも呼ばれます。

     

     

    アジアンタム購入時に気をつけたいポイント

    ポイント1 元気な株かどうか

  • 多くの葉がついているもの
  • 葉色がよく、変色していないもの
  • ポイント2 鉢の大きさ

  • 置く場所のスペースにあった大きさの鉢を選ぶ
  • 成長して大きくなることを考える
  • アジアンタムは葉が横に広がるので、そのことを踏まえた大きさの物を選びましょう。

     

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