失敗しないフィカス「ウンベラータ」の育て方|剪定・挿し木方法もご紹介します

失敗しないフィカス「ウンベラータ」の育て方|剪定・挿し木方法もご紹介します

こんにちは!
お洒落なグリーンインテリアで見かけることが多い「フィカス ウンベラータ」。涼しげなハート型の葉と、かっこいい立ち姿がとても人気が高い品種です。

今回はそんな「ウンベラータ」の基本的な育て方をご紹介します。生育旺盛で樹高が高くなりやすい為、購入後に「インテリアに合わなくなった」「置き場に困る」方もいらっしゃいます。そうならない為の育成ポイントもお伝えしますので、チェックしてみてくださいね!

 

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ウンベラータは葉が薄くデリケート!置き場所や日々の管理も気を付けてあげましょう

 

目次

 

フィカスとは?

観葉植物の画像

フィカスは世界中の熱帯から温帯に広く分布するゴムの木の仲間です。葉の大きさや形、色、質感、樹形も多様なことから、インテリアに合わせて選べるのも魅力の一つ。数として約800種もの種類があるといわれています。さらにフィカスは「イチジク」のことで、イチジクもフィカス属です。
フィカスは乾燥に強く、耐陰性も高いため室内でも育てやすいです。観葉植物を家に置きたいけど、育てるのが不安という初心者さんにもオススメの種類です。

クワ科(Moraceae)
イチジク属(Ficus)
原産地 熱帯地域
耐寒温度 5~10℃
耐陰性 ややあり
育てやすさ 育てやすい
花言葉 実直・とても真面目

 

プレゼントにぴったり?ウンベラータの花言葉 

ウンベラータの画像

ウンベラータの花言葉は「すこやか」「夫婦愛」「永久のしあわせ」の3つです。

冒頭にも書きましたが、ウンベラータは生命力が強い生育旺盛な品種であり、すくすくと成長する特性から「すこやか」という花言葉がつきました。
「夫婦愛」「永久のしあわせ」は葉がハートの形をしていることから、つけられています。

これらの意味合いから、ウンベラータは出産祝いや結婚祝いなどのお祝い事のプレゼントとしても人気です。育成もしやすいので、受け取る側も安心して育てられるので喜ばれるでしょう。

 

ウンベラータの風水的な効果

花言葉にもあるように、愛や幸せを象徴するウンベラータは、夫婦の寝室や家族が過ごすリビングに置くと良いとされています。丸みのある葉は視覚的な癒やし効果が高い上に、人間関係を調和する力があるので、ご家庭にぴったりな観葉植物といえます。

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プレゼントで贈る際は、花言葉をそえてあげると、より喜ばれますよ!

 

フィカス ウンベラータの育て方ハウツー

ウンベラータはどのように育てると良いのか、置き場や水やりの頻度、植え替えの時期など基本をご紹介します。注意点も記載していますのであわせてチェックしてください。

〜ウンベラータの育て方のポイント〜

  • 葉が薄く葉焼けしやすいため、直射日光は避ける
  • 寒さに弱いため、特に冬場の置き場に要注意
  • 年中霧吹きで葉水をする
  • お部屋のサイズにあわせて剪定する

 

最適な置き場所は?

フィカス類全般的に耐陰性が高く、日陰でも育ちますが、基本的には日光を好むため、窓越しに日光が当たる場所に置くと良いです。ただしウンベラータのような葉が薄い品種は、直射日光を受けると葉焼けしてしまうので、レースのカーテン越しに管理するようにしましょう。
自然光を取り入れることが難しい場合は、常時蛍光灯がついているお部屋であれば栽培可能です。

 

寒さにあたると落葉する

熱帯地域の植物なので冬の寒さに弱いため、置き場に注意が必要です。冷気にあたると葉がしおれ落葉してしまうので、暖かいお部屋で管理しましょう。

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万が一、葉が全部落ちてしまっても、生育旺盛なので春には新芽が出て復活しますよ!

 

水やり頻度は?

春〜夏の生育期は、土の表面が十分乾いたら鉢底から出るくらいたっぷりあげましょう。そうすることで新鮮な酸素が根に入ります。 気温が下がる秋〜冬は、水やり頻度を減らして乾燥気味にします。土の表面が乾いてから2〜3日後が目安です乾燥した環境を作り出すことで栄養が温存され、冬の寒さに強くなるといわれています。

鉢皿にいつも水がたまっていたり土がいつも湿っていると、根腐れを起こし不調の原因となるため注意が必要です。

 

ウンベラータは葉水で生育が大きく変わる

通年霧吹きで葉水をしてあげることで、美しい状態で保つことができます。春〜夏の生育期は葉がみずみずしいだけでなく、葉自体も大きく育ちます。冬季は乾燥やホコリを防ぐ役割があり、防虫対策としても役立ちます。

 

置き場にあわせて剪定する

ウンベラータの画像

何度もお伝えしている通り、ウンベラータは生育旺盛で1年で30㎝ほど大きくなります。剪定をせずに管理をすると、天井につくまで伸びるので、適宜お部屋のサイズに合わせて切ってあげましょう。

また葉が茂りすぎて風通しが悪くなると、虫がつきやすくなるので、こちらも少し間引いてあげてください。

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フィカスは切り口から白い樹液が出ます。これに触れるとかぶれてしまうので気を付けましょう。

 

どんな肥料がいい?

与えなくても育ちますが、葉を茂らせたりつやを出したい場合は与えましょう。真夏を避けた春〜秋に2カ月に1回の置き肥や、2週間に1回の液肥を与えるとすくすく育ちます。冬は休眠期のため与えないようにします。肥料の与えすぎは根を痛めるため、回数や時期は使用する肥料の規定を守りましょう。

 

植え替え時期

鉢底から根が出ていたり、水の染み込みが悪くなってきた時は植え替えが必要です。 一回り大きな鉢に植え替えましょう。

〜植え替え時期〜

真夏日を避けた、生育期である春〜夏に行います。根がびっしり固まっていたらほぐしましょう。

〜使用する土〜

土は虫が繁殖しにくい「赤玉土」、排水性に優れた「軽石」や「パーライト」、通気性にも優れた「バーミキュライト」などを配合するとよいでしょう。観葉植物用の土を使用すると手軽です。
割りばしなどで根の隙間にも土がいきわたるようにし、植え替え後はたっぷり水を与え、風通しの良い日陰で1日様子を見てから元の場所に戻します。

 

〜栽培カレンダー〜

栽培カレンダー

 

ウンベラータの挿し木のやり方

春〜夏(真夏日を避ける)に「挿し木」で増やすことができます。
仕立て直したい時や、根腐れを起こし不調の時などに、役立つ方法です。

  1. 茎、もしくは幹の節を2~3節残し、好きな長さでカットする
  2. 切り口を乾かした後に、植え替えと同じ要領で鉢に植え付ける

    ※発根するまでは、鉢は5号くらいの小さめの鉢で管理しましょう

植え付け後は、風通しの良い日陰で1日様子を見てから好きな場所に設置しましょう。

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切り口を十分に乾燥できていないと、そこから雑菌が侵入し枯れる場合があるので注意が必要です!

 

ウンベラータが不調?原因と対処法

ウンベラータを育成する上で、起こりうるトラブルと対処法を紹介します。 

根腐れ

下記の内容が当てはまる場合、根腐れの可能性があります。

  • 水をあげても元気にならない
  • 土がなかなか乾かない
  • 葉が落ちやすい
  • 葉が茶色や黄色に変色している
  • 幹を触ると柔らかくぶよぶよしている
  • 土の表面にカビが生えている

根は私たちと同じように呼吸をしています。土がいつも湿っていると酸素が行きわたらず細胞が死んでしまったり、土壌環境が悪くなり枯れてしまいます。

~根腐れの対処法~

土の環境を変える必要があるため、新しい土に植え替えましょう。根元から腐ってしまった場合は、茎や幹を切り取り、挿し木で発根させてみると良いです。

 

葉焼け

下記の内容が当てはまる場合、葉焼けの可能性があります。

  • 葉の一部が茶色く枯れている
  • 直射日光の当たる場所に置いている
  • 黒い場所から明るい場所へ置き場所を変えた

~葉焼けの対処法~

直射日光が長時間当たらないように置き場所を変えたり、遮光します。葉焼けをした葉は元に戻らないので、葉の付け根から切りましょう。

 

ハダニ

下記の内容が当てはまる場合、ハダニが原因かもしれません。

  • 葉にクモの巣のようなものがついている
  • 葉の裏に小さな虫がついている
  • 葉に斑点や傷がある
  • 葉の色が薄くなり枯れている

ハダニは繁殖力が強く、発生すると厄介な害虫です。

~ハダニの対処法~

傷んだ葉を切ったり、葉の表と裏や茎に水をかけて洗い流します。ハダニに効果のある薬剤を使用しても良いでしょう。
薬剤を使用したくない場合は、2倍に薄めた牛乳や10倍に薄めたお酢、水に重曹を溶かしたもの、濃いコーヒーでも代用できます。
日頃から葉に霧吹きで水をかけたり、葉を拭いてきれいにしていると発生しにくくなります。

 

ウンベラータの購入時に気をつけたいポイント

ポイント1 元気な株かどうか

  • 幹が柔らかくないもの
  • 幹が太く、多くの葉がついているもの
  • 葉色が濃くつやのあるもの
  • 葉の表裏をみて害虫の発生していないもの

 

ポイント2 鉢の大きさ

  • 置く場所のスペースにあった大きさの鉢を選ぶ
  • 成長して大きくなることを考える
  • 初心者ほど大きめのものを選ぶ

ウンベラータはすくすく大きくなるので、先を見越した上で置き場などを検討しましょう。インテリアにお洒落に置きたい方はSNSで参考写真を探し、似た樹形の物を探してみると良いです。

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