
【必見!】ひょろひょろモンステラの復活方法&基本的な育て方〜剪定まとめ
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その育てやすさと、インテリアにジャングル感を醸し出す、エキゾチックな雰囲気からか、観葉植物の中でも人気の高いモンステラ。しかし、こんなお悩みもよく耳にします。


日照不足が原因かもしれません。


モンステラの枝はやわらかいので、ひょろひょろとしやすいんですよね。でも大丈夫!たくましい種類なので、適切な対処をしてあげれば復活も早いですよ!
この記事では、ひょろひょろとしたモンステラの対処方法と、基本的な育て方をご紹介します。
目次
ひょろひょろ(徒長枝)になる原因は「日照不足」
株全体がひょろひょろと伸びて、貧弱になるのは光不足が原因です。このほかにも下記の症状はありませんか。
- 葉や茎の色が薄い
- 全体的に弱々しい感じがする
- 葉と葉の間が広い
- 極端に葉が大きい など
解決策!徐々に明るい場所に移動させよう

本来モンステラは熱帯の品種。ジャングルの地表近くで、樹木にさえぎられた場所で生育するため耐陰性は高いのですが、間延びしやすいので、やはり最低限の日光は必要です。
最適な置き場は、直射日光を避けた室内の明るい場所。
ただし今の置き場から突然明るい場所に移動させると、木に負担をかけてしまうので”徐々に”移動させるのがポイントです。
植物は明るい方に集中して伸びる習性があるので、全体のバランスを見ながら、定期的に向きを変えて管理すると良いです。

では続いて、モンステラの「基本情報」と「育て方」についてご紹介します。
モンステラとは?
モンステラは先でも書きましたが、熱帯に自生する植物です。つる性の着生植物なので、付着根でほかの樹木などに這い上がって伸びていきます。葉は深く切り込みが入るものや、穴があいたもの、斑入りのものなどバリエーションが多く、コレクターも多い種類です。
小さなポット苗から大型のものまで、ご自宅のスペースにあわせて楽しめます。
科 | サトイモ科(Araceae) |
---|---|
属 | モンステラ属(Monstera) |
原産地 | 熱帯アメリカ |
耐寒温度 | 10℃ |
耐陰性 | あり |
育てやすさ | 育てやすい |
花言葉 | 深い関係・嬉しい便り・壮大な計画 |
モンステラの育て方ハウツー
モンステラはどのように育てると良いのか、置き場や水やりの頻度、植え替えの時期など基本をご紹介します。注意点も記載していますのであわせてチェックしてください。
~モンステラの育て方のポイント~
- 日当たりの良い場所に置く
- こまめに剪定する
- 定期的に向きを変えながら管理する
最適な置き場所は?
モンステラは耐陰性が高く、日陰でも育つといわれていますが、基本的には日光を好むため、窓越しに日光が当たる場所に置くと良いです。 ただし直射日光を受けると葉焼けしてしまうので、レースのカーテン越しに管理するようにしましょう。
充分な日照条件であればあるだけ、葉には厚みとツヤがでて、切り込みも入ります。
栽培には風も欠かせません。自然風、もしくはサーキュレーターなどでも良いのでやわらかい風を意識してあててあげてください。
水やり頻度は?
モンステラは水もちがいいので、水をやり過ぎると根腐れを起こしてしまう場合があります。
春〜夏の生育期は、土の中が十分乾いたら鉢底から出るくらいたっぷりあげましょう。 そうすることで新鮮な酸素が根に入ります。
気温が下がる秋〜冬は、水やり頻度を減らして乾燥気味にします。 土の中が乾いてから2〜3日後が目安です。乾燥した環境を作り出すことで栄養が温存され、冬の寒さに強くなるといわれています。
鉢皿にいつも水がたまっていたり土がいつも湿っていると、これも根腐れを起こし不調の原因となるため注意が必要です。

剪定はこまめに!徒長枝もチェック

モンステラはとにかく生命力が強いので、環境があえば目を見張るほど大きくなります。次から次へと葉を出しますが、 茂り過ぎると中の方は日照不足になり、まさにひょろひょろとした枝(徒長枝)になったり 、木のバランスが悪くなることも。
なので必ず年に1〜2回、真夏日を除いた暖かい日に剪定しましょう。 傷んでしまった葉は戻ることはないので、元から切ってしまって問題ありません。
剪定した葉がきれいであれば、そのまま花瓶などに水挿しし管理すると、数日すれば根が出てきますよ。トイレや玄関などスペースに制限がある場所にも置きやすく、インテリアとしてもオススメです。もちろん土に植え替えて、木を大きくすることも可能です。
モンステラは支柱を立てると成長が俄然よくなる!
半つる性のモンステラは、枝が自立できずだらんと寝てしまうものもあると思います。その場合は市販の支柱を数本立て、枝と支柱を麻紐などでくくりつけて起こしてあげると良いです。
日当たり、通気性が良くなるので病虫害の予防にもなります。
性質を利用したタワー支柱
本来、付着根でほかの木を利用し、上へ上へと這い上がって伸びていく性質があります。 スペースに制限がある室内栽培では、タワー支柱の利用がオススメです。
一般的なのは「ヘゴ棒」ですが、最近ではココナッツの繊維でできた「ココスティック」や、プラスチック製の「プラヘゴ」も販売されています。
見栄えにも影響するので、お好みのものを選ぶとよいでしょう。

どんな肥料がいい?
与えなくても育ちますが、葉を茂らせたりつやを出したい場合は与えましょう。 真夏を避けた春〜秋に2カ月に1回の置き肥や、2週間に1回の液肥を与えるとすくすく育ちます。冬は休眠期のため与えない ようにします。肥料の与えすぎは根を痛めるため、回数や時期は使用する肥料の規定を守りましょう。
植え替え時期
鉢底から根が出ていたり、水の染み込みが悪くなってきた時は植え替えが必要です。
一回り大きな鉢に植え替えましょう。
〜植え替え時期〜
真夏日を避けた、生育期である春〜夏に行います。根がびっしり固まっていたらほぐしましょう。
〜使用する土〜
土は虫が繁殖しにくい「赤玉土」、排水性に優れた「軽石」や「パーライト」、通気性にも優れた「バーミキュライト」などを配合するとよいでしょう。 観葉植物用の土を使用すると手軽です。
割りばしなどで根の隙間にも土がいきわたるようにし、植え替え後はたっぷり水を与え、風通しの良い日陰で1日様子を見てから元の場所に戻します。
〜栽培カレンダー〜

モンステラが不調?原因と対処法
モンステラを育成する上で、起こりうるトラブルと対処法をご紹介します。
根腐れ
下記の内容が当てはまる場合、根腐れの可能性があります。
- 水をあげてるのに元気がない
- 土がなかなか乾かない
- 葉が落ちやすい
- 葉が茶色や黄色に変色している
- 幹を触ると柔らかくぶよぶよしている
- 土の表面にカビが生えている
根は私たちと同じように呼吸をしています。土がいつも湿っていると酸素が行きわたらず細胞が死んでしまったり、土壌環境が悪くなり枯れてしまいます。
~根腐れの対処法~
土の環境を変える必要があるため、新しい土に植え替えましょう。根元から腐ってしまった場合は、茎や幹を切り取り、水挿しで発根させてみると良いです。
葉焼け
下記の内容が当てはまる場合、葉焼けの可能性があります。
- 葉の一部が茶色く枯れている
- 直射日光の当たる場所に置いている
- 暗い場所から明るい場所へ置き場所を変えた
~葉焼けの対処法~
直射日光が長時間当たらないように置き場所を変えたり、遮光します。葉焼けをした葉は元に戻らないので、葉の付け根から切りましょう。
ハダニ
下記の内容が当てはまる場合、ハダニが原因かもしれません。
- 葉にクモの巣のようなものがついている
- 葉の裏に小さな虫がついている
- 葉に斑点や傷がある
- 葉の色が薄くなり枯れている
ハダニは繁殖力が強く、発生すると厄介な害虫です。
~ハダニの対処法~
傷んだ葉を切ったり、葉の表と裏や茎に水をかけて洗い流します。ハダニに効果のある薬剤を使用してもよいでしょう。
薬剤を使用したくない場合は、2倍に薄めた牛乳や10倍に薄めたお酢、水に重曹を溶かしたもの、濃いコーヒーでも代用できます。
日頃から葉に霧吹きで水をかけたり、葉を拭いてきれいにしていると発生しにくくなります。
モンステラの購入時に気をつけたいポイント
ポイント1 元気な株かどうか
- 幹が太く、多くの葉がついているもの
- 葉色が濃くつやのあるもの
- 葉の表裏をみて害虫の発生していないもの
ポイント2 鉢の大きさ
- 置く場所のスペースにあった大きさの鉢を選ぶ
- 成長して大きくなることを考える
- 初心者ほど大きめのものを選ぶ
モンステラはすくすく大きくなるので、先を見越した上で置き場などを検討しましょう。インテリアにお洒落に置きたい方はSNSで参考写真を探し、似た樹形の物を探してみるとよいでしょう。