
シェフレラの種類完全ガイド!珍しいものや斑入り品種など画像付きでご紹介します
Share
手のひらを広げたような葉が特徴で、育てやすいことから人気の「シェフレラ」。シェフレラには大変多くの種類があり、小型から大型、定番から希少種まで多様な品種が揃っています。
今回は、初心者から愛好家まで楽しめるシェフレラの種類と特徴をわかりやすく解説します。
ぜひこの記事を参考に、あなた好みのシェフレラを見つけてくださいね。

目次
- 1.初心者におすすめの定番品種
- 2.スペースを取らない小型品種
- 3.葉の形が特徴の品種
- 4.可愛い好きにおすすめの品種
- 5.斑入り品種
- 6.存在感のある大型品種
- 7.流通量の少ない希少品種
- シェフレラの育て方ハウツー
- まとめ
1.初心者におすすめの定番品種
育てやすさが最大の魅力で、環境への順応性が高く、室内外問わず元気に育つため、観葉植物を初めて選ぶ方にもおすすめの品種です。
ホンコン

丸みがあり光沢のある緑色の葉が特徴で、シェフレラの中でも古くからあり最も定番とされる品種です。「カポック」や「ホンコンカポック」とも呼ばれることがあり、この名称はアオイ科の植物「カポック」と葉の形状が似ていることに由来します。
アルボリコラ

よく出回る品種で、個性的な樹形のものはこの品種のことが多いです。葉だけでなく幹を楽しみたい方にもおすすめです。
2.スペースを取らない小型品種
限られたスペースでも育てやすいコンパクトな品種です。
コンパクタ

シェフレラを代表する小型品種で、さらに2つの品種に分けられます。
- キング(シェフレラコンパクタ)
笹の葉のように細く尖った形で、厚みとツヤがあり、四方に葉を広げるように成長します - クイーン(ホンコンコンパクタ)
丸みのある小さな葉が特徴で、全体的に優しい印象です。 キングより成長は控えめで、上向きにコンパクトに成長します
3.葉の形が特徴の品種
特徴的な葉の形で個性をプラスしたい方にもおすすめの品種です。
トライアンギュラリス

ハートのようにも見える三角形の葉が特徴で、可愛らしい雰囲気が魅力的な品種です。正式名称は「シェフレラ・エマルギナタ」といいます。
アラレア

深緑色をした葉が細長く、ギザギザしているのが特徴です。学名をシェフレラ・エレガンティッシマと言い、「ディジゴセカ」の名前で販売しているお店もあります。耐陰性に優れているため、置く場所を選ばず、モダンな空間を演出してくれます。
4.可愛い好きにおすすめの品種
葉の形が愛らしい品種です。小ぶりなサイズを選ぶとより可愛らしさが出ます。
レナータ

「ホンコン」の変異から生まれた品種で、不規則に割れた葉先の形が金魚の尾ひれのように見えるのが特徴です。成長が遅いので、あまり大きくしたくない方にもおすすめです。
マルコ

他のシェフレラより小葉の柄が長めで、薄く丸みのある葉が特徴です。葉のふちがひらひらと波打つこともあります。
5.斑入り品種
葉に入った斑模様が魅力の品種で、空間を明るく演出します。
ジェニーネ

「レナータ」の斑入り品種で、クリーム色の斑がランダムに入り、全体的に明るい印象を与えます。レナータ同様成長が遅いため、大株を見かけたら年代物です。枝が柔らかいため、葉の重みで自然と枝が曲がっていきやすいです。
ハッピーイエロー

「ホンコン」をベースに改良された品種で、鮮やかな黄色い斑模様が特徴です。斑入り品種は日陰で育てると斑が薄くなったり消えてしまうことがありますが、ハッピーイエローは日陰で育てても斑が消えにくいといわれています。
トリネッティ

「ホンコン」の斑入り品種で、葉にクリーム色や黄色の斑が入ることが特徴です。白い斑模様のものは流通量が非常に少なく、珍しい品種です。斑模様を美しく保つためには、できるだけ日光に当てることが重要です。日陰で育てると斑が薄くなったり消えてしまうことがあるため、置き場所には注意が必要です。
アルボリコラ・バリエガタ

「アルボリコラ」に斑が入った品種です。成長が早く、ぐんぐん大きくなっていくので、こまめな剪定で整えていく必要があります。
6.存在感のある大型品種
大きな葉がインテリアの主役になる品種です。
ツピタンサス(ピュックレリ)

大きめで光沢のある濃い緑色の葉が特徴です。直射日光に弱く、葉焼けを防ぐためにレースのカーテン越しの柔らかな光の中で管理しましょう。
ブラッサイア(アクティノフィラ)

大きな葉が重なり合う姿から「アンブレラツリー」と呼ばれていたり、赤紫色の花がタコ足のように広がる姿から「オクトパスツリー」とも呼ばれるなど、多くの別名を持っています。
7.流通量の少ない希少品種
市場に出回りにくい特別感のある品種です。
ゴールデンキング

「ツピタンサス」の斑入りです。斑入りを意味する「ツピタンサス・バリエガタ」とも呼ばれています。
ノバ
「ブラッサイア」の園芸品種で、葉には大きく切れ込みが入っているのが特徴です。他のシェフレラより、暗い所でも耐えられます。
スターシャイン
「アルボリコラ」の園芸品種で、つやのある細めの葉が葉脈に沿ってデコボコしているのが特徴です。葉の凹凸にハダニなどの害虫が発生しやすいので、毎日の葉水で予防してくださいね。
アンガスティフォリア
笹の葉のような細長い葉のシェフレラです。別名「ベヌローサ」とも呼ばれることがあります。
8.シェフレラの育て方ハウツー

シェフレラはどのように育てると良いのか、置き場や水やりの頻度、植え替えの時期など基本をご紹介します。注意点も記載していますのであわせてチェックしてください。
~シェフレラの育て方のポイント~
- 真夏の直射日光は避ける
- 水やりは土が乾いたらたっぷりとやる
- 適度な剪定で風通しよくする
最適な置き場所は?
日光を好むので、日当たりが良く気温が5℃以下にならない環境でよく育ちます。
冷暖房の風が直接当たらない風通しと日当たりの良い場所を好みます。葉焼けしてしまうので真夏の直射日光は避けます。特に斑入り品種は葉焼けしやすいので気をつけましょう。生育期である春〜秋の暖かい時期は外での管理も問題ありません。
暗い場所でも育ちますが、葉が黄ばんだり成長が遅くなることがあります。
水やり頻度は?
春〜秋の暖かい時期は生育期なので、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。冬は成長が遅くなるため、水やりの頻度を減らし、土の表面が完全に乾いてから水を与えましょう。
どんな肥料がいい?
与えなくても育ちますが、葉を茂らせたり大きくしたい場合は与えましょう。真夏を避けた春〜秋に2カ月に1回の置き肥や、2週間に1回の液肥を与えるとすくすく育ちます。冬は休眠期のため与えないようにします。肥料の与えすぎは根を痛めるため、回数や時期は使用する肥料の規定を守りましょう。
植え替え時期
鉢底からたくさん根が出ていたり、水の染み込みが悪くなってきた時は植え替えが必要です。
一回り大きな鉢に植え替えましょう。
〜植え替え時期〜
真夏日を避けた、春〜夏に行います。根がびっしり固まっていたらほぐしましょう。
〜使用する土〜
水はけが良く、通気性のある土を好みます。草花用の土でも構いませんし、観葉植物用の土を使用すると手軽です。
割りばしなどで根の隙間にも土がいきわたるようにし、植え替え後はたっぷり水を与え、風通しの良い日陰で様子を見てから元の場所に戻します。
剪定の仕方
春〜夏にかけて、成長が活発な時期に剪定を行います。枝が伸びすぎた場合や、形を整えたい場合は、切り戻すと良いでしょう。
〜栽培カレンダー〜

増やし方
春〜夏(真夏日を避ける)に「挿し木」で増やすことができます。鉢のサイズは挿す枝に対して大きすぎると過湿状態になるので、3号くらいの小さめが良いでしょう。
~方法1 切ってすぐ植える~
- 健康な枝を10cmほど切り取り、枝先の葉を1~2枚残し葉を半分に切る
- 切った枝を1〜2時間水に挿して給水する
- 土に割りばしなどで穴を開けてから、新しい土に挿す

~方法2 発根させてから植える~
- 健康な枝を10cmほど切り取り、枝先の葉を1~2枚残し葉を半分に切る
- 枝の1/3が水に浸かるように小さめの花瓶やコップなどに挿しておく
- 根が出てきたら植え替えの手順と同じように鉢に植える
根が出てきた後も土に植えず、水耕栽培することもできます。根腐れしないように水はできるだけこまめに交換しましょう。
どちらも風通しの良い日陰で管理します。若い枝の方が生命力があるため根が出やすいです。剪定で切った枝を使用してもいいでしょう。
この他にもシェフレラの病害虫対策等について知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
人気のシェフレラの育て方と種類を教えます!カポックとの違いは?
まとめ
シェフレラといってもたくさんの種類があり、生産者やお店によって呼び方が違うこともあります。それぞれの種類の特徴を参考に、ぜひあなた好みを見つけて育ててみてくださいね。