
人気のシェフレラの育て方と種類を教えます!カポックとの違いは?
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こんにちは!
「シェフレラを育ててみたいけど管理が大変そう」
「枯らさないように大切に育てたい」
そんなあなたのために、この記事では、シェフレラの育て方のハウツーと、万が一不調になってしまった際の対処方法をご紹介します。
また、よく質問にあるシェフレラとカポックの違いも教えます。

目次
- シェフレラとは
- シェフレラとカポックは同じ?
- シェフレラの育て方ハウツー
- シェフレラが不調?原因と対処法
- シェフレラは猫に有毒?
- シェフレラの種類
- シェフレラ・ホンコンカポック
- シェフレラ・コンパクタ
- シェフレラ・アンガスティフォリア
- シェフレラ・トライアンギュラリス
- シェフレラ・ムーン ドロップ
- シェフレラ・トリネッティ
- シェフレラ・マルコ
- シェフレラ ・アルファ
- シェフレラ・スターシャイン
- シェフレラ・エリプティカ
- シェフレラを買う時のポイント
シェフレラとは

世界の温帯から熱帯に分布する常緑の高木または低木で、手のひらを広げたような葉が特徴的です。成長が早く、お部屋のアクセントになるような大きめのものを育てたい方や、小型の品種もあるので、あまり大きくないものを探している方にもおすすめです。
科 | ウコギ科(Alaliaceae) |
---|---|
属 | シェフレラ(フカノキ)属(Schefflera) |
原産地 | 中国・台湾 |
耐寒温度 | 5℃ |
耐陰性 | ややあり |
育てやすさ | 育てやすい |
花言葉 | 実直・とても真面目 |
シェフレラとカポックは同じ?
シェフレラのことをカポックと呼ぶこともありますが、どちらもシェフレラの総称(愛称)です。本来カポックとはアオイ科のパンヤノキという別の植物の名前ですが、葉がよく似ていることからシェフレラをカポックと呼ぶようになりました。正式名称ではなく愛称が呼び名として定着したため、分かりやすいようにどちらの名前も表示しているお店もあります。
シェフレラの育て方ハウツー

シェフレラはどのように育てると良いのか、置き場や水やりの頻度、植え替えの時期など基本をご紹介します。注意点も記載していますのであわせてチェックしてください。
~シェフレラの育て方のポイント~
- 真夏の直射日光は避ける
- 水やりは土が乾いたらたっぷりとやる
- 適度な剪定で風通しよくする
最適な置き場所は?
日光を好むので、日当たりが良く気温が5℃以下にならない環境でよく育ちます。
冷暖房の風が直接当たらない風通しと日当たりの良い場所を好みます。葉焼けしてしまうので真夏の直射日光は避けます。特に斑入り品種は葉焼けしやすいので気をつけましょう。生育期である春〜秋の暖かい時期は外での管理も問題ありません。
暗い場所でも育ちますが、葉が黄ばんだり成長が遅くなることがあります。
水やり頻度は?
春〜秋の暖かい時期は生育期なので、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。冬は成長が遅くなるため、水やりの頻度を減らし、土の表面が完全に乾いてから水を与えましょう。
どんな肥料がいい?
与えなくても育ちますが、葉を茂らせたり大きくしたい場合は与えましょう。真夏を避けた春〜秋に2カ月に1回の置き肥や、2週間に1回の液肥を与えるとすくすく育ちます。冬は休眠期のため与えないようにします。肥料の与えすぎは根を痛めるため、回数や時期は使用する肥料の規定を守りましょう。
植え替え時期
鉢底からたくさん根が出ていたり、水の染み込みが悪くなってきた時は植え替えが必要です。
一回り大きな鉢に植え替えましょう。
〜植え替え時期〜
真夏日を避けた、春〜夏に行います。根がびっしり固まっていたらほぐしましょう。
〜使用する土〜
水はけが良く、通気性のある土を好みます。草花用の土でも構いませんし、観葉植物用の土を使用すると手軽です。
割りばしなどで根の隙間にも土がいきわたるようにし、植え替え後はたっぷり水を与え、風通しの良い日陰で様子を見てから元の場所に戻します。
剪定の仕方
春〜夏にかけて、成長が活発な時期に剪定を行います。枝が伸びすぎた場合や、形を整えたい場合は、切り戻すと良いでしょう。
〜栽培カレンダー〜

増やし方
春〜夏(真夏日を避ける)に「挿し木」で増やすことができます。鉢のサイズは挿す枝に対して大きすぎると過湿状態になるので、3号くらいの小さめが良いでしょう。
~方法1 切ってすぐ植える~
- 健康な枝を10cmほど切り取り、枝先の葉を1~2枚残し葉を半分に切る
- 切った枝を1〜2時間水に挿して給水する
- 土に割りばしなどで穴を開けてから、新しい土に挿す

~方法2 発根させてから植える~
- 健康な枝を10cmほど切り取り、枝先の葉を1~2枚残し葉を半分に切る
- 枝の1/3が水に浸かるように小さめの花瓶やコップなどに挿しておく
- 根が出てきたら植え替えの手順と同じように鉢に植える
根が出てきた後も土に植えず、水耕栽培することもできます。根腐れしないように水はできるだけこまめに交換しましょう。
どちらも風通しの良い日陰で管理します。若い枝の方が生命力があるため根が出やすいです。剪定で切った枝を使用してもいいでしょう。
シェフレラが不調?原因と対処法
シェフレラを生育する上で、起こりうるトラブルと対処法をご紹介します。
根腐れ
下記の内容が当てはまる場合、根腐れの可能性があります。
- 幹がぶよぶよしている
- 水をあげても元気にならない
- 土がなかなか乾かず、水やりの頻度が減った
- 葉が茶色や黄色に変色している
- 土の表面にカビが生えている
~根腐れの対処法~
土の環境を変える必要があるため、新しい土に植え替えましょう。
日光不足
下記の内容が当てはまる場合、日光不足の可能性があります。
- 葉が黄色くなってきた
- 枝がひょろひょろしている
- 暗い場所に置いている
~日光不足の対処法~
明るい場所に移動させましょう。暗いところからいきなり日光が当たる場所に移動すると葉焼けをしたり、葉が落ちてしまうので避けます。急な環境の変化にならないように、徐々に慣らすようにしましょう。
害虫
下記の内容が当てはまる場合、カイガラムシやアブラムシの可能性があります。
- 白の貝殻に覆われたような虫を見つける
- ロウの塊のようなものを見かける
- 黒いカビがある
- 葉や幹がベタベタしている
カイガラムシやアブラムシは春〜秋に見かけることの多い「吸汁害虫」で植物の生育に悪影響を及ぼしたり、病気を引き起こしたりする害虫です。
~害虫の対処法~
カイガラムシの成虫は硬い殻で覆われているため薬剤が効きにくいです。なので歯ブラシや手で取り除きましょう。
アブラムシは水で洗い流したり、アブラムシに効果のある薬剤を使用しましょう。
薬剤を使用したくない場合は、2倍に薄めた牛乳や10倍に薄めたお酢、水に重曹を溶かしたもの、濃いコーヒーでも代用できます。
<シェフレラの葉についたカイガラムシ>

シェフレラは猫に有害?
シュウ酸カルシウムという毒が全体に含まれているため、猫に限らずペットや小さなお子さんが口にしないように気をつけましょう。もし口にしてしまったときに現れる症状は、口内の炎症や嘔吐、下痢です。シェフレラを口にした可能性がある場合は医師の診断を受けましょう。
シェフレラの種類
シェフレラは多くの品種がありますが、その中からいくつかご紹介します。
シェフレラ・ホンコンカポック
ホンコンは、丸みがあり光沢のある緑色の葉が特徴で、シェフレラの中でも最も定番とされる品種です。育てやすさが最大の魅力で、環境への順応性が高く、室内外問わず元気に育つため、観葉植物を初めて選ぶ方にもおすすめです。また、耐寒性も高く、0℃まで耐えることができるため、日本の気候にもよく適応します。「カポック」や「ホンコンカポック」とも呼ばれることがあり、この名称は、アオイ科の植物「カポック」と葉の形状が似ていることに由来します。
シェフレラ・コンパクタ
シェフレラを代表する小型品種で、さらに「キング」と「クイーン」の2つの品種に分けられます。キングは、笹の葉のように細く尖った形状で、厚みとツヤがあり、四方に葉を広げるように成長します。クイーンは、丸みのある小さな葉が特徴で、全体的に優しい印象です。 キングより成長は控えめで、上向きにコンパクトに伸びるので省スペースで楽しめます。
シェフレラ・アンガスティフォリア
光沢のある細長い葉が特徴です。
シェフレラ・トライアンギュラリス
三角形の葉がハートのようで可愛らしい姿をしています。ハートの木とも呼ばれています。正式な名前はシェフレラ・エマルギナタです。
シェフレラ・ムーン ドロップ
黄緑の斑が入った小型品種で、あまり出回らない品種です。
シェフレラ・トリネッティ
黄色または白色の斑が入り、シェフレラ・ホンコンカポックの斑入り品種です。
シェフレラ・マルコ
幅広の丸っこい葉が特徴です。ひらひらと波打つこともあり、可愛らしいです。
シェフレラ ・アルファ
新品種で、シェフレラのイメージとは違い大きな葉が特徴です。寒さに弱いので室内むきです。
シェフレラ・スターシャイン
つやのある細めの葉が葉脈に沿ってデコボコしているのが特徴の希少種です。
シェフレラ・エリプティカ
葉の形が卵型であまり出回らない品種。キノボリフカノキともいう。
画像付きで他の種類も知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
シェフレラの種類完全ガイド!珍しいものや斑入り品種など画像付きでご紹介します
シェフレラを買う時のポイント
ポイント1 元気な株かどうか
- 幹が柔らかくないもの
- 幹が太く、多くの葉がついているもの
- 葉色が濃くつやのあるもの
- 葉の表裏をみて害虫の発生していないもの
ポイント2 鉢の大きさ
- 置く場所のスペースにあった大きさの鉢を選ぶ
- 成長して大きくなることを考える